アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
、
-
夜になっても堀川は帰ってこなかった。
飲み会?
水曜に?
オフィスワーカーじゃない俺にはわからないが、こんな半端な日に飲み会はないだろう…
あ、それとも上司の誕生日とか?
それなら、まあ、わからなくもないが…
つか連絡くらいしてくれてもよくないか?
俺は、夕飯を食っていいのか、堀川を待ってなきゃいけないのかわからないんだ。
先に食っとくのもちょっとどうかと思うし、
でも腹減ったし…
俺から電話しとくか。
でも何度掛けても、腹たつ女の声しかしなかった。
『お掛けになった電話番号は…』
「何してんだ?」
何かがおかしい。
堀川の性格だ、なんかあったら絶対に連絡をするだろう。
今までもそうだ、学生ん時から
『朝練あるから先に行っててください』
とかちょくちょくメールしてくるし、
最近だって
『仕事が長引くから先に食べてて』
って敬語だけ抜けて、必ず連絡してくれる。
心配になって、迎えに行ってやろうかと思ったが、堀川も男だ、別にそんなに心配しなくても…
いや、今すぐ迎えに行ってやりたいけど、
俺、もう恋人じゃないんだから…
迎えに行って
「何やってんの」
とか冷めた目で言われてみろ…
「心配したから」
とか言ったらあいつ絶対ウザがるだろう。
最後にもう一度、電話をして…でもやっぱり出なかったから、
明日、起きたらいるだろう。
なんて油断をしていた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
80 / 247