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甘い恋-kyrt-
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キヨくんと付き合い始めて早三ヶ月。
きっかけは俺が告白して。
『キヨくん、好きです』
『俺もレトさんのこと好きだよ』
それで付き合い始めた。
やけど不安なことが一つある。
それはほんまにキヨくんは俺のことが好きなのか。
何度か確かめようとした。
でもやっぱりほんまのことを知るのが怖くて確かめることが出来ひんかった。
「レートさん」
いつものように甘ったるい声で俺の名を呼ぶ愛しの恋人。
「何?」
「何か考え事?」
変なところで鋭いんやから、キヨくんは。
「別になんも」
「嘘だ。俺といる時はいつも考え事してる。もしかして俺以外のことを考えてるの?」
「ち、違う!」
「じゃあ何考えてるの?」
「う…それは…」
そんな悲しそうな、今にも泣き出しそうな顔で見られたら言うしかないやん。
「キヨくんがほんまに俺のこと好きなのかなって。好きやなかったらどうしようとか…」
キヨくんを見るのが怖かった。
どんな顔で俺を見ているのか、知るのが怖かった。
「なんだー、そんなことかあー」
「お、俺は真面目なんだよ!」
キヨくんの匂いに包まれる。
キヨくんに抱きしめられている?
「俺はレトさんのことが大好きだよ。大好きじゃなかったら付き合ってないよ。それにキスもえっちもしてないよ」
「最後ので折角の雰囲気がぶち壊しやん」
それがキヨくんらしくて好きなんやけどね。
「ごめんごめん」
「別にええよ」
「キス…してもいい?」
俺はその問にコクンと頷く。
その日のキスは今まで以上に甘い甘いキスやった。
もう少しキヨくんに溺れてもええかな。
11.22
甘い恋-kyrt-【完】
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