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魔王、魔王っぽくガンバル☆
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「ぎゃーーーーっ‼」
勇者はそう言って、バタンと倒れた。勇者の周りに光の粒子がちらつき始め、瞬く間に勇者の姿はきえた。
「ふーー。さっきので、もう12人目かあ。疲れたよ。ねえ、もう店じまいにしない?」
僕は使い魔に向かって言ったところ、すげなく反対された。 イジワル。
文句をブーブーと言っているうちに扉の前の監視カメラにある勇者パーティが来ていた。
僕は急いで扉を開けるボタンを押した。
「よく来たな13人目の勇者よっ‼今日だけで12人も来たが皆、つまらなかったぞ?せいぜい、飽きさせてくれるなよ?13人目の勇者よ。」
そう言って、僕は名前も知らない勇者に向かって悠然(多分、できてると思う)と、微笑んだ。
「そう言ってられるのは今のうちだけだぞ。無理して魔王ぶらなくていいぞー。おい、お前らは後ろにいる四天王達の相手を頼む。魔王、俺とサシで勝負しよう。」
ん?魔王って僕のことかな?僕は魔王の息子であって魔王じゃないんだけどなぁ。ま、いっか。
「よかろう、者ども、後ろの雑魚共の相手をしてこい。」
僕がそう言うと四天王達は出て行った。
「随分と余裕なのだな、勇者は。」
「勇者じゃない。レオンだ。レオンハルト・ディスチューバーだ。お前の名は?」
名前きかれたのははじめてだなあ。いつもはお決まりの年貢の納め時だぞ的なセリフをはかれて、即戦闘だからすこし新鮮だ。
「我が名はジル。ジルロード・サタン・クリアだ。身にきざんでおくといい。お前を倒した男の名だ。 それでは始めようか・・・。」
戦いが始まった。
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