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勇者、でれるっ☆
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なんだ、なんなんだ、この気持ちはっ!?
さっきルイからパパと呼ばれた瞬間心底嬉しかった。
「パパってあの子に呼ばれてたねえ。もしかして、天下の会長様の隠し子?」
「そんなわけないだろ、俺は王族で勇者なんだぞ!?」
そうだ、そんなわけない、俺に子供なんて。さっきのは弟のグレンハルトを思い出したのだろう。
でも、
「もう一回だけ呼んで欲しいなんて」
「ヘエーーーーーー」
「だーー!?もう、お前は俺の親衛隊長のくせに生意気なんだよ」
「いやー、やっと従兄弟に春が来たと思ってね、親衛隊長としても従兄弟としてもうれしいよ。」
春って、それじゃ俺がジルに恋をしてるみたいじゃないか。
ただ、確かにジルは綺麗だった。子供へ向けていたあの微笑みはさながら聖母子像のようだった。
「で、どうなの?闇の力は感じた?」
「ああ、かすかだが、ルイ・・・あの赤ん坊から闇の力を感じた。」
「じゃあ、彼は魔族ってことかな?あんだけ綺麗となるとかなりの上位種だよね?」
「ああ、詳しくは明後日にでもわかるだろう。」
ジルは2-Sだと言っていた。ということはジルとまた話す機会があるということか。
明後日が楽しみだ。
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