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魔王、驚くっ☆
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担任のイエク先生の話を聞き、解散となった。
僕は約束したとおり、ルイを受け取り食堂へと急いだ。
食堂へ着き、ドアを開けるとそこにはたくさんの生徒がいた。
「あっ、ジル!こっちこっち!」
「コータ、ありがとう。見せたいものって?」
「このメニュー表を見てみろよ。」
コータはそう言って僕にタブレットを渡してきた。どうやらこれで注文するらしい。
メニュー表の中にはオムライスや定食、和洋折衷様々なものが揃っており、離乳食まであった。
「これってまさか・・・。」
「ああ、理事長が用意したらしい。子供が成長してもたべれるようにお子様ランチまで置いてあるぜ?」
僕は改めて理事長に感謝をし、僕はサンドウィッチをルイには離乳食を注文した。
コータはハンバーグを定食を注文した。
注文の仕方がユニークで学生証をタブレット脇にある機械に通し、指紋認証をすれば終わりだ。
文明開化だねえ。
「これが見せたかったこと?」
「いや、これもだけど、本命はまだだ。この学校て関わっちゃいけないやつを教えてやるよ。」
関わっちゃいけない奴?
「あ、きたきた。」
コータはそう言って、防音魔法を使った。
僕はそれをに包まれていたため、なにが起こってるか分からなかったが、多分他の生徒が皆同じ方向に向けて何か叫んでいるのだろう。
悲鳴が一通り止んだのだろうか、防音魔法が解けた。
「キャー、ジオン会計様!!」
「グレイ副会長様、今日も美しい!」
「レオン会長様、抱いて~!」
「リー書記様、ルー書記様、今日も可愛い!」
と口々に聞こえた。
「あー、お前!!今朝壇上で挨拶してたやつだな!」
きらきらと輝く銀髪を靡かせて、170cmもなさそうな身長をした子が僕らの方に走ってきた。
その後ろを生徒会や、他の顔のいい生徒がついてくる。勇者パーティーみたいだ。
「俺、ジークフリート・アッシュッラーって言うんだ。。ジークって呼んでくれ。なあなぁ、お前何ていうんだ!?その子供は!?抱っこしてもいい?」
ジークはそう言うとルイを僕から奪い取るような形でだっこをし、高い高いをした。ルイは急でおどろいたのか、泣きだしだ。
「ぅぉぎゃぁぁぁぁああ!!!!」
今までこんなに泣いたことがないので、僕も驚いた。
ジークはウォ!!!!と言って、ルイを放してしまった。
「きゃゃーーーーーーー!」
悲鳴が上がるなか、ルイの落下速度は地面が近付くにつれて、遅くなり、ルイは何事もなかったかのように、地面に足と手をつき、ハイハイをした。
「あー、大丈夫ですよ、ウチの子は。僕も一回取り落としてしまったことがあったんですけど今みたいになったんで。生まれ持った能力かなにかですかね?」
僕がそう説明したら、皆一様にホッとしていた。
「パァーパ!」
ルイはレオンの方へと歩いていき、手を伸ばした。
「よーし、ルイ。大丈夫か?怖かったなぁ。ヨシヨシ。」
レオンはそう言ってルイを抱き上げた。
「えぇぇぇぇーー!?」
僕も一緒になって、えー?といっていた。
「いや、お前がいっちゃだめだろ?」
コータは1人冷静につっこんできた。
「ルイの父親ってレオンなのか?」
「え?違うよ、ルイは父親を知らないからそういってるだけだよ。」
僕はそういってルイを受け取ろうとしたらルイがレオンの腕にひっついて離れないのだ。
「こら、ルイ。会長様に迷惑だから離れなさい。」
「いや、いい。お前まだ、ご飯を食べていないのだろう?そんなに細いのだからちゃんと食べておけ。」
反論しようとするがそこにちょうどウェイターさんがきてしまったため、言えなかった。
そこでお開きとなり、僕とルイとコータは生徒会+ジークとご飯をたべることとなった。
「なあなぁ、ルイの父親ってどんな人だったんだ!?」
ジークはオムライスを食べながら僕に聞いてきた。
話題を逸らそうと思ったが、皆が僕を見ていたため、話すことにした。
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