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勇者、フラれるっ☆
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「自分で決着つけるから大丈夫だよ、アデル。」
ジルはそう言って俺の前まできた。
「何しにきたの?アマノ君に言われてきたの?
帰ってくれ。僕はもう君達が嫌いなんだ。」
ジルから初めてきいた気持ちを表す言葉は俺への嫌悪を表す言葉だった。
「俺は・・・俺は、好きだよ。好き、大好き、愛してるから。お願いだから俺達と一緒に帰ろう!
もう酷いことも言わない。ちゃんと言う。お前やルイがいなきゃ駄目なんだ。」
俺はジルの手に触れようとしたが、避けられた。
ジルの後ろから黒い手が伸びてきて、ジルの腰に手を回した。
その黒い手の正体はかなり上位の悪魔で、そいつはジルの頬に手を滑らせ、キスをした。
「んっ!? んんっ、ふっ。」
ジルは声を漏らしながらそいつからのキスを受け入れていた。
俺はそれがヒドい夢なんじゃないかと思った。
「ジルに触るなっ!!キスをしていいのは俺だけっ!!それだけじゃない、ジルと一緒にいるのも家族になっていいのも、夫になるのも俺だけ!お前になんてやらない。」
俺は嫉妬を隠さずにジルとそいつを引き剥がし、そのまま、ジルにキスをした。
もちろんジルから拒否されるが、そんなの知らないっ!!
顔を背けられ、それを無理やり自分の方に向かせ唇を合わせる。
「嫌がらないで・・・。お願いだか。側にいて。置いてかないで。見苦しくてゴメン。カッコイい俺でいられなくてごめん。みっともなくていいから。これで諦められるようにするから。んっ!!」
俺は一息にそう言って離れようとするとジルが俺にキスをしてきた。
俺はそのままジルを抱きしめて、ジルからされるキスに酔っていた。
なんで、どうして、キスしてくれるんだ?
俺をどうしたいんだよ、ジル。
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