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第1部 厄介な付き人
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ここは、とある学校の屋上。
今……その中心で2人の男子高校生が、正座で向かい合い座っていた
「……なぁ、伊月(いづき)」
「はい、何でしょう。若様」
「お前は、主人である俺の言う事なら何でも聞く。
……そう言ったよな?」
「そうですね」
「じゃあ…俺の元を離れて、父親の所へ戻りなさい」
「嫌です。」
「何でだよ!」
ダンッ!!俺は思いっきり両拳を床に叩きつける。
「それとこれとは話が違います。
若様。貴方は、ご自分の体質について、よくご存知でしょう?」
「うっ……」
「詐欺、強盗、殺人、誘拐、痴漢、強姦など…
あらゆる犯罪、事件に巻き込まれやすい体質をもつ若様を、俺は放っておけません。
現に今朝、電車で痴漢にあっていたではありませんか。」
「ぐっ……!!」
「いやぁ〜……あの時の若様は凄かったなぁ……。
喘ぐのを必死に耐えて、口を押さえながら犯人の手を止めようと必死になっていた若様……服の上から乳首を抓られた時は、結構危なかった「やめろぉぉぉっ!!」
ペラペラと、あの時の事を話し始める伊月に、俺は大声を出して搔き消した
「伊月!それ本当嫌だからやめろっ!ていうか、お前が早く助けてくれたら、俺はあんな目に……」
「それは大変申し訳ないと思っています。
俺はあの時、若様に少し魅入っちゃってまして……助けるのが遅れてしまったのです。」
「えっ……」
「あは、冗談ですよ。実はちょっと面白かったから、観察してただけです」
「お前、本当に俺の付き人かよ……」
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