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じゅう。
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*
「ん……。」
ぼんやりと、俺は意識を取り戻した。
薄暗い空間、埃臭いにおい……
(ここは……どこだ……?)
「起きたか、安土兎代。」
「っ!?」
「あっ!お坊ちゃん、お目覚めですか〜?」
意識がハッキリすると、俺の周りには複数人の男たちが立っていた。
(誰だ!?こいつら!?)
逃げようとするが、すでに手足は縄で拘束されており、身動きが取れない。
「駄目だよ〜〜、勝手に動いちゃ。
君は大事な人質なんだからさ、大人しくしててよ」
「人質……?」
てことは俺、誘拐されたのか。
「目的は俺の身代金か……。」
「そうだ。それ以外に何がある?
もう既にお前の家には連絡した。
あとは………」
「ぐっ!?」
「少しお前を痛めつけて、その写真を奴らに送る。
その方が手っ取り早く、身代金がもらえるからな」
「くっ、は…!!」
何だこれ、めちゃくちゃ痛え…!!
そう思う間にも、俺は男に蹴られ続けた。
手足が縛られ、横たわっている俺にとって、唯一できるのは、蹲って急所である腹を守ることだけ。
「はい、こっちむいて〜〜」
ある程度の痛めつけられた後、
俺は写真を撮られ、そのまま放置された。
(クソッタレ…!なんで俺がこんな目に…)
ズキズキと身体が痛む。
こんな経験をしたのは、生まれて初めてだ。
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