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じゅうろく。
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*
おんぶされながら、俺は自分の家に帰ってきた。
俺の住んでいる所は、セキュリティーを誇る高級マンション。
本当は普通のアパートにしたかったのだが、俺の体質上そうもいかないわけで…我慢してここで暮らしている。
間取りは広いリビングと、部屋が2つ付いている2LDK。
2つの部屋は俺と伊月で1つずつ使用しているのだ。
「いてて、唇が切れていやがる……」
「大丈夫ですか?若様
あぁ、これは痛そうですね。すぐにでも治療しましょう」
靴を脱いで、俺をおんぶしたまま伊月は廊下を歩いていく。
ーーーのだが…、
「……あのーー、伊月さん??」
「はい」
リビング…そっちじゃないんだけど。
「……これは…どうゆう、ことですか?」
「何って、今から治療するんです」
「いや、そうじゃなくて。
なんで……"伊月の寝室"なの?」
「救急箱が俺の部屋にあるから…ですかね?」
「えっ、だったらその救急箱を……」
リビングに持っていけば、いいんじゃね?
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