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もしかして君、海音君? 智也サイド
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「もしかして君、海音君?」
少し馴れ馴れしかっただろうか?
だが、僕はこの方と仲良くなりたい。
「あの?聞いてますか?おーい」
どうにかして意識を自分の方へ向けたい。
どうにかして自分を見て貰いたい。
諦めちゃダメだ。
何度か声を掛ければ気付くはず、意図的に無視をしていなければ……。
「海音君?だよね。早いね来るの。
確か明日来るって聞いてたんだけど」
やっぱり僕の言葉に耳を傾けてはくれないんだろうか?
でも、話できない事にはこの方を知ることが出来ない。
「あの、あのさ。そろそろ反応してくれないと困るなーなんて……」
いや、こんなことが言いたかったんじゃなくて。
僕は首をブンブンと横に振った。
何かないかな?この方が興味を抱くような内容、言葉。
ええい!
「あの!!」
気が付いたときには僕はさっきよりも大きな声で話しかけていた。
話しかけてから気付いた。
何を話そう。考えてなかった。
するとさっきまで僕の言葉に無反応だった彼が、顔をこちらに向け僕を見た。
今気付いたような少し驚いた表情をした。
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