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やっとこっち見た。 智也サイド
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「やっとこっち見た。
ふふっ、どうしたの?
さっきから考えごとをしていたようだけど。
もしかして、転校してきたからいろいろ不安なんでしょう!?
大丈夫!分からないことがあったら、僕が教えてあげる!」
彼がこっちを向いて僕を見てくれたことが嬉しくて一気に話してしまった。
いきなりこんなに話されて失礼じゃないかな?
なんか驚いているようだし。
落ち着いて話せばよかった。
「……ありがとう(ニコリ」
「!!……いいえ!」
クラクラする。
彼の笑みは直視しちゃいけない!
僕は直視できずに目を逸らした。
本当はずっと見ていたいけど。
王子様の笑みは僕には眩しすぎる。
慌てて返した俺の声は絶対震えていた。
まさか僕にあんな風に微笑みかけてくれるなんて。
本当に王子様みたいだ。
「あの、とりあえず椅子に座りませんか?
さっきから立ちっぱですし」
僕は今更王子様が立ちっぱなしなことに気が付いた。
何故か変に緊張してしまって敬語になってしまう。
いや、ダメだこんなことじゃ。
僕は決めたんだ。
この方の一番近くにいて一番親密になるんだ!
そう、軽々と何でも話せるようなそんな関係に!!
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