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試験終了 03
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「伊織ってさ、そういうところが残念なやつだよね。俺はいいと思うけど」
「好きなんだから仕方ないだろー」
伊織は腐男子。BLの漫画や小説が好き。あと妄想も。
たまにオススメを貸してくるし、遊んだ時に買いに行くこともある。
売り場に行くと、伊織が「これはこうで、ここがいい」とハイテンションで本の説明をしてくる。
その時に女の人からの目線が痛いのはもう慣れた。
「まあ、そうだよな」
「つーか、色葉たちって、まだヤってないんだよね?」
「光さんが怖がるからしょうがないだろ。お前から借りる漫画では、割とすぐヤれていて現実との違いを痛感する」
漫画では付き合ってすぐヤってしまうのに、俺たちは一年近くもヤっていない。そして、俺は童貞という訳ではないけど処女だから、むしろ怖がるのは俺の方…?
その雰囲気になったことは勿論ある。でも光さんが怖がったから止めた。
だから俺は光さんから誘ってくるまで我慢しようと決めている。
まあ、光さんとヤりたくなることは度々あるから一人のときに光さんをオカズにして抜いているんだけど。
「漫画は漫画だからね。もし、ヤったら教えてね。原稿の参考にするから」
原稿とは、同人誌の原稿のことで、伊織はBLの同人作家をしている。
イベントなどにも参加している。伊織の好きな作家さんがいるときには、一緒に売り子として連れて行かれることもある。伊織の留守中に代わりに売るためだ。
「いつになるかは分からないけどな」
ヤレるものならヤりたいものだ。
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