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温泉旅行 一日目 03
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休憩場所として目指していたサービスエリアに到着した。
「ふぁ~。外の空気いいね」
「だね~」
伸びあくびする光さんにつられて俺もする。
運転はしなくても、ずっと座っておくのは疲れるらしい。
思う存分伸びてコンビニに入ると、涼しい風が襲ってくる。
暑いところから涼しいところに来たから、ブルッと体が震える。
「うぅ。ブルッとした」
「そうだね。あ、色葉くん、何飲みたい?」
カゴを持ってドリンクコーナーに行くと、うちのコンビニもある飲み物の他に、この地域限定のジュースがあった。
「地域限定ジュースだって!俺、これにする」
限定商品に弱い俺。嫌いなものでは無い限りすぐに買ってしまう。
「だと思った。僕はお茶でいいや」
選んだ飲み物をカゴに入れ、忘れずに限定のお菓子もいくつか入れた。
それを見て光さんが笑うから、俺はドヤ顔で「いいでしょう」と言って、レジに行って会計をした。
たまたま目に入った日陰のベンチでのんびりすることにした。
「とりあえず半分、運転お疲れ様」
「ありがとー!」
ベンチで弁当を広げて二人で食べる。
「色葉くんの作る唐揚げ大好き。すごく美味しい」
「ククッ」
ニコニコしながら唐揚げを頬張る光さんは、小さな子供みたいで可愛い。
その様子に、思わず笑ってしまった。
「どうして笑うの」
「も、わらわせないで…っ。アハハッ」
今度は「むーっ」と口を尖らせる光さんに、更に笑ってしまう。
俺はツボが浅く、すぐに笑ってしまう。
ツボにはまるとなかなか笑が止まらなくなるから、これ以上笑わせないでほしい。
「ツボにはまった色葉くんなんかほっといてやるー」
そう言ってまたニコニコしながら弁当を食べる光さんの横で、五分くらい笑い続けた。
周りから見たら、相当変な絵面だったと思う。
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