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きっかけ 02
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あまりしつこいのもどうかと思うから、俺から送らなかったんだけど、光さんからも連絡が来ない。
付き合いたてだけど、自然消滅?
同性と付き合うのは無理だったから逃げたとか?
普段ポジティブな俺でも、三週間も経てばそんなマイナスなことを考え始めた。
………一昨日は俺の誕生日だったし。
誕生日は祝ってもらわなくてもいいから光さんと過ごしたかった。
過ぎたことを嘆いても仕方がないんだけど。
なんだか落ち着かなくて、連絡来なくなって三週間経った土曜日、日向と奏を誘って飲みに行った。
「珍しいね!いーちゃんから誘ってくるの!」
「そうだな。一体どうしたんだ?」
とりあえず、俺はハイボール、他二人はワイン、あとつまみを頼んだ。
それらが来るのを待つ間、そんなことを二人に言われた。
それはそうだ。あまり自分から誘うことはない。大体、日向が誘って、集まる感じだった。
「俺さ…恋人出来たんだよ」
俺の突然の発言に、二人はびっくりしている。
「は?!」
「いつできたんだ?」
「一ヶ月前かな」
「出会いはいつ?!きっかけは?!!」
日向はいつの間にか来ていただいワインをハイペースで飲んでいくから、もう酔ってしまっている。
日向は酔うとさらに煩くなる。
「バイト帰りに公園で露出狂のおっさんに捕まっているのを助けたからって言われた」
「言われたって、告白されたってことか?」
奏は自分のペースで飲んで行くから全く酔わない。まあ、こいつはザルだから、どんなに飲んでも酔わないんだけど。
「そうそう…ってぇな」
告白されたという質問に肯定したら日向に足で蹴られた。
「ずるい!俺も告られたい!」
そう言う日向を俺たちは「はいはい」と流した。
(※未成年の飲酒は禁止されていますので、真似しないようにお願いします)
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