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光の生まれた日 07
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テーブルに並べた料理を得意げに光さんに見せる。
「じゃっじゃーん!」
炊き込み御飯、からあげ、ポテサラ、味噌汁を作った。
「美味しそう!ありがとう、色葉くん」
「どういたしましてー!じゃあ、食べよう!」
キンッキンに冷やしたビールをグラスに注ぐ。
ちなみにこのビール、なんかプレミアムなビール。
誕生日くらい贅沢しようと思ったんだよね。
「光さん誕生日おめでとーう!乾杯!」
「乾杯!」
コツン、とグラスを打つけて一口飲んだ。
「美味しい。このビール高いだけあると思う。ね、光さん」
飲んでみたかったプレミアムなビールは美味しい。
外れなくてよかったー。
「美味しい。ありがとう」
「んーん!光さんお礼言いすぎ!」
気を抜きなさい、と偉そうなことを笑って言う俺に対して、泣きそうな、なんか嬉しそうな顔をする光さん。
「ふふ。言いたいからいいのー」
「光さんらしいけど…まあいいか。ほら、ひかりさん、あーん」
俺が光さんに唐揚げを箸で取って光さんに向けると、光さんは「あーん」と口を開けてくれた。
可愛い。
口の中に唐揚げを入れると、もぐもぐし始めて、光さんは次第に俺の好きな笑顔になっていった。
「美味しい」
「でしょ?愛情たっぷりだからね!」
そうやって食べ始め、ずっと笑いが絶えない夕飯になった。
やっぱり光さんは唐揚げが大好きで、俺よりも唐揚げを食べていた。
というか、すべて俺より食べていた。
それだけ嬉しかったんだと信じよう。
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