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突然の姉のお誘い 04
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通話が終わりスマホを返してきた光さんはぐったりしていた。
「椿がごめんね。何て言われた?」
「明るいお姉さんだね。椿さんには飛行機のチケット往復で取ったから来週来てって。わざわざ取ってもらって申し訳ないね。何かお土産買っていかないと…」
「来週?!いきなりすぎる。俺断ってくるよ」
そう言ってスマホを取ると、光さんは「しなくていいよ」と言った。
「折角だし、行こうよ」
本当は不安なくせに強がってね。
日向たちと会ったとき以上に不安なくせに。
でもこれが光さんだから、俺はその不安を和らがせるようにするよ。
「そうだね」
そう言ってキスをした。
こうして熊本行きが決まり、しばらくのんびりしてから光さんの運転する車で買い出しに行った。
「お土産何がいいかなー?」
「んー…何でもいいんじゃない?」
「お姉さんたちの嫌いなものは?」
「ない。あ、でも5歳の甥っ子がいるからこのキャラクターのお菓子でいいんじゃない?」
俺が指をさしたのは、最近流行りのキャラクターが乗っているこの県限定のお菓子。
俺の提案に光さんは「これにしよう」と賛成し、それに決まった。
帰りの車の中では椿たちの話をした。
「椿さんたち夫婦は僕たちのこと気持ち悪いと思わなかったのかな?」
「思わないでしょー。俺の姉とその旦那さんだもん」
「そうかなあ…」
「そんなに不安なら断る?」
そう意地悪を言えば「いや、行く」とはっきり返された。
「まあ大丈夫!」
「何か頼もしいね」
「でしょ?」
あはは、とお互いに笑っていると何だか帰るのが惜しくなり、そのままドライブデートをすることになった。
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