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姉と弟、義兄と恋人 05
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あーこれはやばい。やってしまった。
そう思ったときには既に遅くて、光さんは泣いてしまった。
「ご、ごめん…っ」
そう言いながら光さんは目を擦るけど、涙は次から次へと流れだす。
「ひかさん、意地悪してごめんね。泣かなくても大丈夫だから」
光さんの頬に手を添えて親指で涙を拭う。
それでも止まらないんだけど。
「ぼく、おんなだったら、よかった…っ」
そうだね。女の子だったら準備はいらないもんね。
これはいつまで経っても付いてくる問題だからどうにも出来ない。
そのときはよくても、またこうなってしまう。
本当にやっかいな問題だと思う。
「俺は光さんだからいいんだよ。ごめんね泣かせちゃって。ちょっと待ってて」
光さんの頭を撫でて部屋を出た。
泣いて、椿たちの前には出られないだろうしね。
椿たちに怒られそー…。
大体俺があんなこと言い出さなかったらよかったんだしな。
憂鬱な気持ちでリビングへ向かった。
リビングに行くと、既に三人は食べ終わっていて、俺と光さんの分が残されていた。
「あれー?光くんはー?」
「ひーくんはー?」
椿と鈴音に問われ、苦笑いで返した。
「ちょっと泣かせちゃった。だからご飯上で食べるけどいい?」
そう言うと椿は俺の頭にチョップした。
「いってぇ…」
「あんたここに来てまで泣かせて、どうすっとね?!もう本当馬鹿ねー!」
「返す言葉もありません」
本当にね。
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