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春 出会い 四月9
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桜視点
「名前?」
声が聞けた 静かだけどどこか凜とした声
聞こえた話してくれた
こんなことにおれはすごく嬉しかった
彼は不思議おれの方を見る
小さく「うん」と呟くと
少し焦った顔をしていた
どうしたのかなぁ?
でも、考えたら見ず知らずの人に名前を聞かれたらそれは困るし警戒もするか
でも・・・知りたい
おれはゆっくり安心させるように問いかけた
君の名前が知りたいな
すると彼が口を開いた
「名前・・・忘れた」
「えっ!」
その言葉に衝撃を受けた
名前を忘れた?
どういうことだ?
おれは思わず聞き返してしまった
「名前忘れたの」
その時彼の顔が歪んだ
そして
「だから、名前忘れたんだって」
彼が叫んだ
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