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食
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なんでも
今回コンビニのFマートさんと共同開発する商品は、岡山の名産品シリーズでいきたいゆうんが、上の意向らしく
それでオレ達は、毎日、何回も、ここら辺の名産品、土産物を片っ端から集めて、セッセと試食するハメになっとる。
そやから、飯は、ほぼ要らん位やし。
帰ったら、風呂入って寝るしかないような時間や。
それでも、部屋に着いたら、静にメールするんは、あの日からオレの日課になった。
返事がくる日もあれば、何の反応も無い日もある。
まぁ、送信する時間が時間やねんから、それはしかたない。
―静には静の生活がある。
そやけど、返事がないと。やっぱり、物足りん気がするのも、たしかやったりしてな…。
『さっき、久々に、本を手に取った。映画にもなった、時代物。
そう言えば。最近読むのは、仕事の書類ばかりだ。
一番近い書店が、どこにあるのかも、まだ知らない。
次の休日は…』
いやいや。
本屋探す前に、スーパー行かなアカンやろ?
暇が出来たら、まず、溜まった洗濯物を片付けるんが先やんか?
そんなことを思いながら、メールの続きを考えた。
『自炊する予定。』
送信してから、風呂に入った。
大阪と岡山。
そないに離れて無いし、言葉のイントネーションも何となく似てる。
けどな。何となく、違う。
繊細とか、そんなキャラとちゃうし、別に誰が悪いとかやない。
けどなぁ。
ジワジワくるもんがある。
転校したての時みたいな
あの感じに近いな。
風呂でしっかり暖まった後は、布団に直行した。
静からの返信は
『自炊?出来るのかっ!?』
えらいビックリされてるみたいで、思わず笑ろた。
そない言うたら、静と居る時のオレは、黙って喰っとるだけやからなぁ…。
『学生の頃は、バイトでずっと厨房やったし。普通の晩飯程度なら、出来るで。』
オレの作ったもんを、静に食べさせるとか、たぶんこの先も無いやろけどな…。
いつか、炊き込みご飯とか、作ってオニギリにしてみよか。
なんて思いながら、目を閉じた。
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