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終わり。
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僕は舞台から下ろされたあと、
いつもとは違う待機場所に移動させられた。
清潔感のある、無機質な部屋。
壁、机、椅子、全て真っ白。
そこに、僕を買ってくれた、
つまりは主が僕のそばにくる。
「やぁ、今日から僕は君の主だ、宜しくね。」
「よ、宜しくお願いします……」
僕は久々に声を発した。
自分の声さえ忘れるほど、久々だ。
「ええと…これから、僕の家へ向かうけど…大丈夫かな?」
「え…あ…はい…。」
そう言うと、主が僕をお姫様のように抱え上げた。
「君……軽いね…いや…軽すぎる…」
「そ、そうですか……」
「食事はちゃんと取ってる?」
「1日にコッペパン1つとお水を…」
「あぁ…だからか…なるほど。」
主は僕を抱えたまま足早にこの建物の出口へ向かった。
今のところ、悪い人ではなさそう…かな。
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