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公園。
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それから、ついにデートの日になった。
僕はできるだけたくさんのお菓子を持って、集合場所へ急いだ。
集合場所について、時間を確認すると、少し早く着いたようだった。
早すぎた…かな…?
そんなことを考えながらそわそわして待っていると、
遠くの方からバスケットボールを抱えて走ってくる穂ノ尾くんがみえた。
僕は思わず大きく手を振った。
「まーそーらーぁーーー!!」
彼は僕の名前を叫びながらにこにこしてこちらに走ってきた。
「っはぁ…はぁ…ごっ…ごめん…遅れた…」
彼はとても息が切れていた。
そんなに急いできたのだろうか…
「いや、全然大丈夫だよ…穂ノ尾くんの方が大丈夫…?」
「ん?…っあぁ、大丈夫…!」
「っよし!じゃあ、早速遊ぶか!」
彼はにこにことしながら持ってきたボールを胸あたりまで持ち上げた。
僕…体力全然ないけど…ついていけるだろうか…
──────
意外にも、そんな心配はいらなかった。
ぐぅぅ~〜
気の抜けた音が響く。
二人のお腹の音だった。
時間を確認すると、もうお昼頃になっていた。
「うおぉ、もうこんな時間か!そら腹もなるわな!」
「えっ、わっ、ほんとだ…」
「俺、おにぎり持ってきたんだけど…食う?」
「えっ、いいの!?食べる!」
「ほい。」
そう言って彼が差し出したのは、両手いっぱいになるくらいの、いわゆる爆弾おにぎりとかいうやつだった。
「あ、あり…がとう………」
「そんな顔しなくても、食べれなかったら俺が食べるから安心しろ!」
どうやら表情に出ていたようだった。
「ご、ごめんね…ありがとう……いただきます!」
そうして、なんとか食べ終わり、そのあと僕らは解散した。
帰り道、一緒に遊んだ思い出に浸りながら帰った。
きっと、僕の顔はふにゃふにゃな表情だったと思う。
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