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買われた事。
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「──ってことでね…僕…その…ほんとの両親は知らないんだ…」
「……そうなのか……大変だったな…」
どうしよう…やっぱり…気持ち悪がられるかな…
彼が少しくらい顔をしながら、
ちょっと間を開けてから、
「その…今は…楽しいか?」
と、質問してきた。
「え、あ、うん。楽しいよ。」
「そっか、なら良かったな!」
そう言う彼の顔には、いつもの笑顔があった。
「…こんな僕…気持ち悪くないの…?」
思い切って素直に質問してみた。
すると彼は、
「え?何でだ?気持ち悪がる理由がないだろ?」
と、首をかしげて見せた。
「ありがとう…っ…」
僕はつい泣きそうになってしまった。
穂ノ尾くんは本当に素敵な人だと、心から思った。
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