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神様のいたずら?
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休み時間、ひっついてくる和也を追い払ってトイレに。
「いてっ」
「あ、ごめんね」
トイレまでの道の角を曲がったら頭をぶつけた。
この感覚は、恐らく人だな。
俺よくぶつけるから。
「ごめんなさい」
「あ、綾都くん?」
「…ん?あ、綾小路くんの…弟の方」
なんと、ぶつかったのは綾小路くんの弟、千尋くんだった。
「弟の方って。千尋でいいよ、むしろそう呼んでほしい」
「じゃあ千尋…」
「なに?綾都くん」
「じゃあ俺も綾都でいいよ」
「じゃあ綾都」
にっこりと微笑む千尋は兄の方と全く同じ顔なのに、同じとは思えなかった。
「ね。昴は教室でどんな感じ?」
「え?」
「兄貴は昔から作り笑顔とかできない人で、不器用で怒りっぽくてバカだからさ〜。教室で一人孤立してるんじゃないかなって。今日も俺の教室に来てたし」
あ、昨日休み時間に出て行ってたのはそれだったんだ。
「俺が話そうか?」
「え?」
「俺が千尋の兄貴の友達になってやる。それで文句ないだろ?」
「ほんと?」
「うん」
何度も聞いてくるから、何度も頷いた。
そしたら千尋が抱きついてきた。
「わっ」
「ありがとう!!よろしくなっ」
「お、おう…」
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