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異なる安心感 03歩
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それからは、大学の試験や検定試験などで時間はあっという間に過ぎ、三月になった。
そして、店長は本社に行き、新しい店長がやってきた。
「もうほんっとーにやってらんない」
新しい店長が来てから、色葉くんはイライラしていた。
これは、色葉くんだけじゃなくて、夜勤のみんななんだけど。
「ごめん…」
「ゆーくんは悪くないよ。あいつおっさんのくせに大人気ないわ。本当むかつく」
イライラするもの無理がない。
新しい店長は四十過ぎのおじさんで、給料日前のシフト確認のときくらいしか来ないし、来たと思えば職場には子供を連れてくる。
そして、夜勤に当たりが厳しい。発注、納品、勤務態度に一々突っかかってくる。
こうなったきっかけは、僕が店長の打った発注数が納得できなくて、訂正したことだと思う。
でも僕はきちんと理由を言って訂正していた。
実際、店長の打ち間違いとかあったし。
それでも気に入らなかったらしく、それからは連絡用のノートに、何かある度に夜勤のせいにしてきた。
僕は自分のせいだと責めて、夜勤メンバーに謝った。
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