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気持ち良くして 02歩
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「ふふ。エッチします?」
腰に手を回してくっついて見上げる。
僕の言葉に、楢崎さんが息を飲んだ。
「僕、お腹綺麗にしてきますね」
そう言って、楢崎さんから離れ、服を脱いでお風呂場に入った。
別に処女な訳じゃないから怖くない。どんなに酷い扱いをされても耐えられる。
まあ、楢崎さんは優しくしてくれると思うけどね。
お腹の洗浄も解すのも慣れたものだ。
あ、僕は別にゲイなわけではない。そして、一応非童貞。
でも、彼氏も彼女も出来たことはない。イジメの一つで、童貞も処女も失っただけ。
それはトラウマでもなんでもない。
「バイ菌」「死ね」と言いながら、殴る、蹴るの暴力だけではなく、僕を犯すあの人達に理解できなかった。
まだ殴られたり蹴られたりする方が、理解できる。軍手とかゴム手袋、靴などでやってしまえばその人自身は直接的には汚れないのだから。
きっとあの人達は頭が弱いんだろうな。
そう思うと、可笑しくて、毎回笑いそうだった。
だからトラウマになることなく、犯されたのは“ただ”の過去として片付けられた。
まあ、初めては好きな人とエッチしたときにって女々しいことを思っていたから、少しだけ…本当に少しだけ、あの人達に奪われたのが悲しかったかな。
僕は慣れた手つきで、洗浄と解すことをして、風呂場を出た。
いつの間にか楢崎さんは僕の服とかを洗濯機に入れ、回してくれている。しかも乾燥までもして貰えるらしい。
「よし」
腰にバスタオルを巻いて、楢崎さんのところへ向かった。
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