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目覚まし時計と親バカと
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その日の夜はきちんと目覚ましを3個セット。
1つは自分の。後の2つは大学3年生の兄貴に借りた物だ。
枕元では自分で無意識に止めてしまうので
《机の上》《クローゼットの中》《ドアの前》
などベッドから降りないと目覚ましを止められないように1つずつ、置いてから寝た。
次の日の朝。
━━ピピピッ ピピピッ ピピピ ッ━━
━━ジリリリリリリリリリリリ━━
━━オキロッ!!!アサダヨ!!アサダヨ!!━━
セットした目覚まし時計が一斉に鳴り響く。
俺は急いでベッドから起き上がり
1つ目。机の上に置いた自分の目覚まし時計を止める。
2つ目。クローゼットの中の兄貴の目覚まし時計。
3つ目。ドアの前に置いた、兄貴の変な鳥?オウム?の目覚まし時計。
すべて止め終わり、目も覚めた。
大丈夫、今日はちゃんと起きられた。ふぅー…。
((っつか兄貴のこの目覚まし時計なんだよw変な鳥みたいな?おもしろ…))
くくっと笑って階段を降りていく。
台所ではいつもの様に母さんが朝ご飯の準備をしていた。
早起きしたから今日は俺も手伝うことにした。普段から俺は母さんの手伝いをよくするほうだ。
『母さんおはよう、何すればいーい?』
あくびをし、シャツを少しめくり上げ、ポリポリと腹をかきながら言った。
『あ、海翔おはよう、今日はちゃんと起きられたのね、良かったわ。じゃあクロさんの朝ご飯の準備とお父さんの新聞をポストから取ってきて』
にっこり微笑みながら、そう言った。
『はいはーい』
俺はクロさんの器にキャットフードを入れてクロさんの前に差し出す。
俺『美味いか、クロさん。今日もお前は可愛いなー』
すると長男がスーツ姿に着替えてリビングに降りて来た。
長男『よー、クロさん、おはよー。ご飯足りねぇのか?
もっと欲しいか?お兄ちゃんクロさんの為にキャットフードサービスしてやるぜ!今日は給料日だからな!』
いつの間にか次男と三男も起きてきてクロさんタイム。
次男『ご飯食べてる時のクロさん可愛いなぁぁ………あ!
おい!見たか今の!ペロって!舌ペロってしたぁぁぁ!
そこの俺の携帯取って!写メ撮るわ!!
待受画面今週はご飯食べてるクロさんにするわ!!コレ見ながら大学の勉強頑張るわ!!』
三男『俺らのクロさんマジ天使…………………。』
父『少しだけだからなー?あげすぎるなよー』
家族揃って親バカである。
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