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掃除場所決め、ジャンケン大会
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まだそれぞれの掃除場所が決まってなかったので2人ずつペアになりジャンケン。負けた人は外掃除、勝った人は体育館の掃除、となった。
『俺、外がいいから絶対負ける!!』
やる気満々の俺。
さいっしょはグー!ジャンケン……………
『よーし、じゃあお前ら体育館の掃除なー』
と、さわちゃん先生。《はーーい》みんなが返事をする。たった2人を除いて。
『元気出せよ海翔、どんだけ外掃除したかったんだよー、外なんていつでも行けるだろー?』
そう。おれは勝ってしまった…。
『あぁ……歩輝。俺な、外にあるあの桜の木あるじゃん?1番大きくて綺麗なやつ。あれに登っててっぺんまで行きたかったんだよ…』
『え゛、そんな理由かよ、』
なんだかんだで俺と歩輝は、お互いジャンケンで勝って、体育館掃除になった。
………あの影宮くんも。影宮くんは体育館倉庫のプールの入口付近で横になりサボっていた。
それを見つけた俺は影宮くんの元へ行った。
『なーなー影宮くん!俺ら体育館掃除!影宮くんもだよね?ジャンケンで勝ったでしょ?だから体育館掃除!
一緒にやろーぜ!』
今朝の事は気にさせないように明るく話しかけた。
しかし……、
『…………っるせーな…。どっか行け』
明らかに《何だよこいつ。関わってくんな》と言っている様な目で言われた。
『え……えー。まーまー、少しぐらい一緒にやろーぜ、
これから3年間使う体育館なんだし、みんな頑張って掃除してるしさー?な、行こ!』
((何言われたってまだ諦めないぞ、俺は!))
『……おい、聞こえなかったのかよ。しつこい。どっか行けっつってんの、聞こえなかったか?次、話しかけて来たらぶっ飛ばすからな。』
((くっ…しぶとい…。俺はただ掃除をやって欲しいだけなのに。あと友達になりたい……、))
『でも………。なーなー、いっしょn……、』
《一緒に行こう》と言いかけた時、右脇腹にビリッと
凄まじい痛みが走った。
痛みを感じた時には俺の目は、影宮くんではなくプールの入口の下の芝生を見ていた。芝生の上にドサッと落ちる。
((あぁ…蹴られた…俺、影宮くんに嫌わちゃったなー、))
その時、俺はそんな呑気な事を考えていた。
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