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《汗だく》再
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俺は職員室へ向かっていた。まだ入学して1週間という事で、どこに何があるのかなんて全くしらないしわからない。
しかも学校の校舎はとても広く、迷ってしまった。
『職員室ーーー……職員室……。職員室どこだよ…。
っつかここどこだよ……。』
目の前の廊下の突き当たりには【体育科】と書いてある
プレートが。仕方ない、あそこで聞いてみよう。
ドアをノックし、恐る恐る入って尋ねてみる。
『し、失礼しまーす。あのー…』
職員室はどこかを聞く前に奥の方から叫ばれた。
『あ、お前!入学式の時の汗だく!!!』
恥ずかしい。やめてくれ。それは叫ばないでくれ。
その声の主は俺の方に指を向けていた。入学式の時、校門に立っていたあの先生だった。
やっぱり体育教師だったか、当たり。
『1年の柳田です…!汗だくじゃありませんよ……あ。あの時はありがとうございました、』
さすがに先生にみんなの前で【汗だく】なんて呼ばれたらまた笑われる為、名前を真っ先に言った。
『ははっ!すまん、すまん。あまりにも印象的だったからなぁー、で!どーしたんだ、柳田!』
先生は笑いながら俺に問いかける。
『じ、実は職員室に行きたいんですけどまだ高校に慣れていなくて…迷ってしまって…』
『おぉ…そうだったか、職員室な。
職員室はそこの通路を渡った左側の階段を降りた所だ』
『ありがとうございました、失礼します!』
お礼を言ってドアを閉め、教えてくれた通りのルートで
進むと、職員室に着くことができた。
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