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風邪薬
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家に着くと影宮くんは俺の部屋まで俺を運んで、ベッドに寝かせてくれた。
朝、使って置きっぱなしだった体温計が机の上にあったので計ってみる。【38.6】。
朝より断然上がっていた。
『38.6もあるじゃねぇか、こんな状態で学校来んな…』
『ごめん、影宮く……。
だって昨日俺、影宮くんに明日学校に来てねって……言っちゃったし……影宮くんが来てくれるの…楽しみだったから…。』
『ったく…、
まず薬だ。薬。風邪薬、どこかにあるか?』
『台所の………棚の…上から3段目の引き出し……に。』
『わかった。ちょっと待っててろ。すぐ持ってくる』
影宮くんはちょっ呆れた様子で部屋を出ていった。
((影宮くんに…迷惑かけちゃってるな…、
せっかく学校に来てくれたのに俺のせいで帰らせちゃったし…
あぁ…。身体が熱い。頭が痛い。息苦しい。
人間って何度まで熱が出たら死ぬんだっけ…たしか
42℃だったっけ…?このまま上がったらもしかして俺、死ぬのかな…))
今まで、こんなに熱が上がったことは無かったのに…。
しかも何で、よりによって今日なんだよ…。
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