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猫との出会い
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影宮視点
その日も、いつもと同じ様に学校が終わると公園へ向かった。するとベンチの下に三毛猫が1匹。
俺は三毛猫にゆっくり近づく。案外人馴れしているらしく、俺を見つけても逃げずに逆に懐いてきた。
周りに人の気配はなく、三毛猫と俺だけの時間。三毛猫と俺だけの空間。
周りに誰もいないと安心する。
誰の目も気にしなくていい。
自分を偽らなくていい。
誰も来ない。
母さんもいない。
そう思うと胸の奥に開放感が湧き上がっていた。
俺はその猫をミケと名付け、その日から毎日夕方まで公園でミケと遊んだ。
ミケといるだけで重い心が、身体が。
楽になった感じがした。
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