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服の下に隠した過去
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影宮視点
気づいた時にはもう理性を保っていられなかった。
部屋に戻り、手当てし終わると柳田の下半身のモノが膨らんでいる事に気づいてしまったのだから。
顔を赤くして俯きながら《違う》と言い張る柳田。耳元で呟くとピクッと肩が動いた事を俺は見逃さなかった。
((こいつ、耳…弱いのか))
俺は柳田をソファーへ押し倒した。
柳田は手や足をばたつかせるが俺が押さえつけると抵抗する力が弱いのか、動かなくなった。好都合だと思い、ベルトを外していく。
その後、服の下に手を入れてゴソゴソとまさぐり、脇腹付近に触れると柳田の身体が跳ね上がった。
((ん…?今のなんだ…?痛がってんのか………?))
今の顔から察するに何か痛い場所があるのだろうか。そっと服を捲り上げる。
すると目に飛び込んできたのは……。
………紫色の大きな痣の跡だった。
『あっ……………こ、これ…………』
俺は言葉が上手く発する事が出来なかった。
おそらくこの痣は俺が付けてしまった痣だろう、とすぐに理解出来たから。俺は手を止め、身体から手を離す。
柳田の顔を見ようと顔を上げると柳田は両手で顔を覆い、顔を隠して泣いていた。
『………っふ……うぅ……ぁ…ぁ…。』
『………柳田。』
声を掛けながら肩に手を置くと柳田の身体は怯えて震えていた。
『ごめんな…、この痣…あの日の痣だよな?
ずっと残ってんのか…、ずっと痛いのか…。こんな痣作ってまで俺と友達になってくれようとしたのか…?
ほんとごめん。
俺が間違ってた。無理矢理しようとしてごめんな…。』
俺は柳田をそっと抱き起こし、抱きしめながら頭を撫でる。だが泣き止まない。
((どうしよう……、もう傷付けたくねぇし…何か傷付けない方法で………………。))
『柳田……、』
名前を読んだ後、俺は柳田の唇に自分の唇を重ねた。
『……んっ、んむっ………?!』
目を見開き、驚いている様子の柳田。
さすがに舌を入れるとパンチを食らわされる可能性があったので軽く唇を重ねるだけにした。
『…………っは…』
柳田が口を離し、息を吸う。俺はそっと抱きしめる。
『………や、柳田……ごめん…………。』
((泣いてる相手にキスするとか何考えてんだ俺は……))
すると、さっきまでの泣き声は止み、背中に暖かいものが触れる。それは柳田の手だった。
抱きしめ返してくれた暖かい柳田の手。
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