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澄香ちゃんとデート
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「おまたせ!」
澄香ちゃんの通う高校はセーラー服で、紺色のプリーツスカートに黄色のスカーフというシンプルな制服だった。
シンプルだけど可愛くて、それに憧れてここの高校に入りたがる女子も多い。
「澄香ちゃん、おつかれさま」
「えへへ、ありがとう」
「受験生なのに大丈夫だったの?」
「大丈夫、ていうかあたしから誘ったんだし」
くすくす笑う澄香ちゃんは無邪気で可愛い。
見た目だってかなり可愛い部類だと思う。現に通りすぎる男の人が振り返り視線を澄香ちゃんに向ける。
「ここだよ、フルーツのケーキがおいしいの」
そこはおしゃれなカフェだった。
店員に席まで通されてそこへ座る。
澄香ちゃんをソファのほうに通して、俺は向かいの椅子に座った。
「ミネくんって意外と女の子慣れてるんだね」
「へ?」
突然そんな事を言われて驚いた。
意外とはなんだ。俺だって何人か女の子と付き合ったことはある。
「ごめん、でもやっぱりタツくんからきく話だとミネくんってなんていうか、あほ?」
「知り合って間もないのに失礼ですね」
「あはは、ごめんって!ほら、純粋で無垢って感じ?すごく可愛いと思うよ」
「良いように言ってくれてありがとう」
「どういたしまして!」
そこは、ホントに思ってるよ、とかフォローするところ何じゃないだろうか。
少し話しただけだけど、澄香ちゃんのイメージが変わった。
なんていうか、可愛らしい女の子なのは変わりないけれど、すごく話しやすい。
多分、発する言葉に嘘がないからだ。
飾ってなくて、思ったことをそのまま言ってるんだろう。
もしかしたらそれを嫌う人間もいるかも知れないけど、俺はすごく好きだった。
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