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一人寂しく
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さり気にヨシは俺のことはミネって呼んでるのにタツにはタツ兄ってつけて呼んでるところも寂しかったり。
俺だって兄貴なのに。
「ってかそれデカくね?」
俺が179センチで、ヨシが171センチだから服のサイズが合ってない。
「腕まくっとけばあんま分かんないでしょ」
ヨシはジャケットの袖をクルクルと捲る。
皺になるからあんまりやらない方が良いんだけどね。
まあそこを気にするほど服に執着してないし。
確かに袖を捲れば特に気にならない。
肩幅とか裾もデカめのそういう服っぽくなってる。
ダサいのとお洒落のと難しい狭間だけど、ヨシは何気にイケメンだからあっさりとそれっぽく着こなせてる。
「ギリだな、ギリ」
似合ってると言うと調子に乗るから、そう言ってしっしっと手を振った。とっとと二人で楽しんできやがれ。
「よかったー。じゃ行ってくるね。あ、晩御飯いらないから」
「9時までには絶対帰ってこいよ」
「はいはい」
そう言ってヨシは家を出た。
いいなあ、俺もタツに会いたいなあ。
そう思いながらも、グミを食べながらつまらないニュースを一人で見始めた。
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