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友達
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休み時間、僕はまた囲まれた。
「どうも、悠希くん。」
「今日も学校案内でしょ?」
「昨日、あの怪我でよく帰れたね?」
「……ぇ…。」
「どうやって帰ったの?」
この質問は、どう答えるべきなのだろうか。空野さんの名前を出すと空野さんが今度は僕みたいになるかもしれない。それはダメだ。
「もしかして、転校生くん?」
「…ち、違います……。」
「本当に?」
どうしよう、どうやってこの場を……。
空野さんを巻き込んではダメだ。
「…はい……。」
「そっかー。じゃあ、転校生くんにも聞いてみるね?」
そう言って3人は空野さんの方に歩いて行った。
どうしよう、これで空野さんが本当のことを言ったら……。
そんな気持ちが僕の中にあった。
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