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Peach2(熊本side)
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お前は気づかない。
お前は俺の胸を締め付ける。
「ねぇ、熊本君!これ、教えて!!」
「ん?良いよー。」
いつもお前の言葉に傷を付けられる。
「これはこうしてねー。」
白衣が風でサァッと揺れる。
ふいに向こうの校舎の二階を見る。
お前は窓際の一番後ろの席。
知ってる。
(なぁ・・・。)
お前の全てを知りたい。
(こっち見てよ。)
独占欲。
ーーーーー
「今日は痛かったなぁ、自爆した。」
桜の木の下で桜と話す。
まぁ、当然ながら誰も答えはしないが。
「嫌いだって、言われちゃったな。」
好きになったのは高校一年の入学式。
生徒代表で発表していた時だった。
偶然ながら、クールに整った顔立ちの桃井に目が行った。
(綺麗だなぁ・・・。)
誰も寄せ付けないオーラ。
きっと友達も少ないだろう。
眠そうに、コクコクと首を振っている。
(何か・・・可愛い・・・。)
桃井の目が開く。
その時だった。
桃井の目を開いた顔を見て、
俺は一目惚れした。
漆黒の髪に、薄い黒の上に紫が掛かった瞳、薄い唇。
身長は175㎝くらいだろうか。
多分俺より小さい。
(可愛い・・・。)
これが恋だと気づくのに時間はいらなかった。
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