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2日目 1
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昨日は大弛とおしゃべりをした。
就寝時間ギリギリまで天が部屋にいたけど。
(少しでも大ちゃんの事を、信用してくれたみたいだし)
大弛の事は"大ちゃん"と呼ぶことにした。
自分から仲良しアピールをしたので、天は少しだけ威嚇するのを諦めたのかもしれない。
(ほんの少しだけど…)
咲は天と大弛が仲良くなってくれたらなと思っていた。
(それにしても入学早々、学力テストがあるなんて…)
全校生徒みんなが必死だった。
「どこ出るんだよ‼」
「落ち着けよ、まだ入学したばっかりなんだから俺らは中学校の問題だって」
「先輩、教えて下さい!」
「無理だよ‼自分ので精一杯なんだからっ」
廊下ではみんなが誰に教えてもらうかとか、色々な会話が聞こえてきた。
(まずは会長に会ってから、その後に部屋で勉強しなきゃ…)
咲は文系は得意だが、理数系は…人並み程の学力なので困っていた。
天は様々な運動部活の先輩達に追いかけ回されているので、授業終了のベルと共に早々に逃げた。
「咲が心配で俺も生徒会室に行きたいけど、アイツら引き連れて行けないから、なんかあったら連絡して!」
「天ちゃん、気をつけてね」
天が心配する程ではないらしく、みんなはテストの事で頭がいっぱいで、姫候補の咲が廊下を歩いていても気に止めていなかった。
(…みんな、それどころじゃないよね)
昨日の食堂での皆の視線は刺さった。
(興味津々という感じだとは思うけど…)
重圧も感じた。
そう思いながら歩いていると、生徒会室に着いた。
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