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スーツ姿の彼(6)
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「できたぞー」
考えを巡らせていると、昼食ができたという知らせを受ける。
美味しそうなにおいが鼻孔をくすぐる。
「おじや…?」
「嫌いだったか?まだ少し気持ち悪いかと思って」
ふるふると首を横に振る。
幸いなことに食べ物の好き嫌いはあまりない。
「いただきます」
じっと見られながら食べるのはすこし恥ずかしい。
「……美味しい」
「お。やったね」
ふふ、と息を漏らし主任が笑っ……
笑う?笑顔?
主任の笑顔は初めて見たかもしれない。
昼食は皿に盛られた分は食べきり、さらにおかわりまでしてしまった。
本当に美味しかった。
主任が皿を洗うために持って行ってくれた。
「俺がやります」と言っても「座っておけ」と一蹴されてしまった。
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