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「ありがとう、よつばくん。またお話しに来てもいいかな?」
美咲の質問タイムは終わったらしくよつばの頭を撫でながら次に会う約束をしている。
最初は美咲が少しでも動くとびくっと反応していたのにだいぶ慣れたようで、よつばは撫でてくれる美咲の手に擦り寄っていく
『みさき先生とおはなしするのたのしみ』
また頬を引き攣らせながららくがき帳に返事を書くよつばはとても楽しそうだ。
「そうだ、よつばくんが怖い夢を見ないで眠れるお薬を渡しておくね?でも、たくさん飲むと体に悪いから、本当に辛い時しか飲んじゃダメ。約束だよ。」
そう言って美咲は錠剤の入った瓶をよつばに渡すと、よつばはそれを大事そうに両手で持つ。
その後はっと顔を上げて慌てて小指を出した。
「ん?あぁ、はい、ゆびきり!首をまた掻いちゃうと怪我が酷くなるから今日はお薬飲もうね。」
ゆびきりをし終わるとさっそくよつばが瓶を差し出してくる。
美咲を見ると指を1本立てていた。
「よつば、水持ってくるから待ってろ」
よつばの頭を撫でて立ち上がると待ってろと言ったのにとことこと後ろをついてくる。
ぴたっと止まるといきなりのことに対応出来ず俺の足にぶつかった。
「よつば?水持ってくるだけだぞ?」
ぶつかったままスウェットを握りしめているよつばに声をかけると
「お前に甘えたいんだよ。連れてってあげな。ね?よつばくん。」
「は?」
美咲がニヤニヤしながらそんなことを言うので足元のよつばを見てみるとほんのり頬を赤らめてこくこくと頷いた。
なんなんだこの可愛さ。
どこから湧いてくるんだ。
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