アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
紗智の日記 13
-
6月9日
太陽くんと友達になった!
太陽くんは確かにこの学園では浮いた存在だけど、話してみるとすごく優しい子だった。
制裁を計画している子達には嫌がらせをされるし、他の生徒達には制裁の首謀者と勘違いされてるらしくて、いつの間にか友達なんて一人も居なくなってしまったけど、太陽くんは僕の事をちゃんと分かってくれた。
太陽くんは、「助けてもらってばかりだから、俺も紗智を助けてあげたい」って言ってたけど、僕はもう十分太陽くんに救われてるよ。
6月15日
生徒会副会長の西園寺様に、「もう太陽や龍樹に近づかないでください」と言われた。
やっぱり僕が制裁を主導してるって勘違いされてるのかな?
なんて答えていいか分からなくて戸惑ってたら、もっと怒らせちゃったみたい……。
でも、龍樹様の姿を見たら悲しい気持ちなんてすぐに消えちゃった。
6月23日
今日は、朝から全然良いことが無かった。
親衛隊員達には、総隊長の座を譲れと迫られるし、西園寺様にはまた嫌味を言われるし。
でも太陽くんが慰めてくれたおかげで大分気が楽になった。
しかも、太陽くんと一緒に食堂に行ったら龍樹様に会えて、一緒に食事ができた!
ちょっと嫌な顔されたけど、龍樹様と食事ができるなんて、夢みたいだな。
6月29日
太陽くんがまた制裁の被害にあった。
助けに行ったけど、大勢に囲まれたみたいで、結構怪我をしてた。
それでも全員倒したらしい。
太陽くんって、本当に喧嘩が強いんだな。
太陽くんは、こんな怪我何ともない、って言ってたけど、守れなくてすごく悔しかった。
前は、龍樹様の為に、としか思ってなかったけど、今は心の底から太陽くんを守りたいと思う。
太陽くんは、僕のたった一人の、友達だから。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
26 / 58