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決意を胸に
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扉を開けると、太陽が大きな鞄を持って立っていた。
「遅いよ龍樹、なにやってたの?」
太陽が、少し拗ねた様な声を上げた。
以前は可愛い、と思った太陽のむくれ顔を見ても、何とも感じず、それよりも篠宮に会って謝りたい、と思った。
現実を思い出して、また暗い気持ちになるが、話さなければ始まらない、と意を決して口を開く。
「篠宮に、謝りたいんだ」
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