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変わりたいから
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シャルさんの顔が近付いてカサカサした感触に驚いた
目があってジッと見つめられ舌が入ってきた
あぁこの人も、あの男と変わらないのか…なんて思って
「何してんの?」
アーネストさんの声が聞こえてシャルさんが突き放す
急な衝撃に対処出来ず、身体が後ろに傾いた
倒れるんだなぁなんて悠長に考えていたら、大きな手で支えられた
「ごめん、大丈夫か?」
「シャッシャルさん…」
アーネストさんが一歩、少しだけ前に出ていて、何故だか悲しくなった
怖くなって出ない涙を必死に堪える
「ねぇ、シャル達は何してたの?」
「ッ…」
「なんで黙るの?ここ俺の家だよ?なんで、信頼してたのにそんな事になってんの?」
アーネストさんの質問が耳から耳へ通り抜けていく
ただ自分が怒られている事だけはわかって
謝らなくちゃいけないのに、壊れたみたいに声が出ない
結局、何もできない僕に生きている価値があるのか
自分がアーネストさんにとって害があると知って、アーネストさんが全てを知って受け入れてくれていると知って、僕は何もできない
「はぁ…もういいよ、シャルは帰って」
「…俺が勝手にやった事なんだ。ルイスくんを責めないでくれ…」
シャルさんは暗い顔をして僕から離れていった
この場には、恐い顔したアーネストさんと僕が取り残されて
足に力が入らなくてその場に座り込んだ
いつも、僕が弱ったり悲しんだりしたらアーネストさんも同じ顔をすら
でも、今は恐い顔のままで
「ルイは…シャルが好きなの?」
「…」
わからなかった
シャルさんはアーネストさんの友達で僕の事を考えてくれて
だから、僕から嫌うのはおこがましい気がした
「僕は…えと…」
「早く終わらせたんだ、本当は3・4日はかかるはずだったんだけど…ルイがいるから早く終わらせたんだ」
何が言いたいのかわからなかった
いつもは学のない僕でも解りやすいように言ってくれるのに
「はぁ…わかんないの?」
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