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「アッ…さん…」
車が森の中に入る頃にはルイは大人しくなった
両手を力なく垂れ下げ項垂れている
「ルイ…俺さ…お前の事…」
「アッ…ネ…ト…さ…?す…ひっ…すひっ…!」
「ルイ?」
車が走る音
風をきる音
俺の心臓の音
いろんな音に遮られているルイの声は聞こえずらくてもう一度聞き直す
「ごめん…もう一回いって?」
「すひっ…す…きぃ…」
ルイの口から出た空気が俺の耳にかかる
こしょばしい感覚に首をすくめた
「ごめん…もうちょっとで車…止めるから…」
「すひっ…す…ひっ…すっ…きっ…」
何度も何度も俺の耳元で喋り続けるルイ
聞き取ろうにも運転に意識を向けている俺には難しい
「す…ひっ…アッ…ネ…ストッ…さ…」
「ルイ、もうすぐで着くから…」
「すっ!ひっ!…アッ!ネ…ストッ!さぁ…ん!」
もう直ぐて着くと言う言葉に反応して、さっきよりも声を高くする
聞いて欲しそうに俺の目を覗き込む
それ程、大切な事を言っているのかもしれない
ルイが伝える事で俺にとって全てが大切な事なのだが、いつも以上に深刻な顔をするルイに不安を抱く
今直ぐにでももう一度押し倒してしまいたい
俺の下でグチャグチャにして、何がなんだからわからなくてして
「ルイ…もう直ぐなんだ」
「ま…へっ…まっ…へっ!」
俺はルイの制止を無視しルイを車から降ろす
ルイの今の格好では寒そうなので俺の上着を掛けた
「ルイ…俺さ…」
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