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「そんな酷い事言わないで…」
「ぐっ…がぁ…」
「貴方は、私の味方でしょ?」
「ぁ…で…る…」
力を弱められることはない
「ねぇ…彼を殺して…?」
ふざけるな…
「さもないと…貴方の大切なあの子…殺しちゃうかも」
ふざけるな
「貴方の前で…グチャグチャに…」
俺の目の前が真っ赤に染まった
気づいたら俺は彼女の首に手をかけている
先程まで逆の立場だったのに
「がぁ…そ…よ…それが…あんたの…ほん…しょ…」
「黙れ」
苦しそうに歪むアデルの口角が少し上がった
まるで俺を嘲笑うように
「ふふっ…」
「おい、お前に死んでもらっては困るんだ」
俺はアデルの首にかける手の力を少しだけ緩める
「殺しなさいよ…私を」
アデルは俺の手と重ねて自分で自分の首を締める
女とは思えない力に俺の手はミシミシと音が鳴った
「おまっ…」
「ふふっ…ふふふ…あの人の…いな…ぃ…世界なんてぇ…いたくない…殺してぇぇ」
寂しそうに呟いてから狂ったように笑いだす
壊れてしまったみたいだ
なぁルイ
俺はコイツを救わなければならないのか?
でなければ君は笑ってくれないのかい?
「おい、アデル。よく聞け」
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