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アデルは俺の声など聞こえないように更に力を込める
「俺はお前に死んでもらったら困るんだ…愛おしいルイが悲しむからな」
無理矢理に自分の手をアデルから振りほどき蹴りあげる
簡単に転がった身体は協会の壁にぶつかり、壁を破壊した
それでも、頭を振り乱しアデルはこちらに突進してくる
「ぐがががががっ!!!!!!!!」
美しかったあの娘はもういない。
俺を慰めてくれた優しい娘はもういない。
それでも、君はやはり人間だ
なんて、脆い心を持っているのだろうか
「いやぁぁぁぁぁ…たす…けて……ねが…ぃ…」
「俺は…お前を救う気はなかった…ただ…お前が救われる事を願うなら俺に…お前を…アデルを…救う事を…許してくれ…!」
目の前で頭を垂れ涙を流す彼女の髪の毛をつかんで上わ向かせ伝える
「アデル…答えろ…!」
「…ひぐっ…ふっ…うぅ…ごめ…なさい…うぅ…もう死にたいのぉぉぉ…」
魔界堕ちしたシスターはそう多くない。
何故ならすぐに浄化されるからだ。
だがアデルがここに堕ちた理由は恋心。
簡単には離れられないだろう。
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