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初めまして
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俺は、もともとサッカー部だった。
割とチームから信頼されてたし、監督からも期待をされていた。
でも、試合中。
ひょんなことで、集中できずにこけて…怪我をした。もう二度と、サッカーはできない。そう医者の人に言われた。
でも俺は、この機会だから、昔から入ってみたかった部活に入った。
美術部だ。
「確かこの学校の美術部、部員が一人とか言ってたな」
緊張した面持ちで、そっとドアを開ける。
「…失礼します。」
割と大きい声で言ったつもりだったんだけど、返事がなかった。
誰もいないのかな…そう思って入っていくと、えんぴつを走らせる音が聞こえた。
そこにいたのは、デッサンしているの背の高い、ガタイのいい先輩だった。
後ろ姿だけでも、放たれるイケメンオーラに、俺はドキドキしっぱなしだった。
黒髪短髪で、180センチは有るだろう。すらり、ではなく、ガシッとした体型だ。
いわゆるスポーツマンみたいな身なりだった。
集中しているところ申し訳ないんだけど、入部届けを出さないといけない。
「…あの、すみません」
語尾がだんだん小さくなり、非常に聞き取りにくい声になってしまった。
先輩は、えんぴつを動かす手を止め、こちらを向いた。
やばい…かっこいい。
整った顔立ちで、凛々しい眉が、目が、口が、全てが「「イケメン」」を表していた
しばらくのあいだ、見とれていると先輩が
「…初めまして」
と、口の角を上げる。
何から何までかっこいい先輩にぼーっとしながら「…は、はじめまして、山野 友輔(やまの ともすけ)です」
そう言った。
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