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“あんな”約束なんて ~春也~
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「俺には彼女がいるから。
だからもう忘れてよ。
“あんな”約束」
俺は上から友綺を見下ろした。
友綺は少しの間俺から目を背けていたけど、次第に眉間にしわを寄せた。
「…“あんな”…?」
友綺からは怒りを感じる。
だけど俺は続ける。
「…そうだよ。
だってあんなの子供の気紛れじゃ─…」
─ガッ
急に鈍い音がして俺は地面に倒れていた。
左の頬が痛い。
「──もう良い。
………こんなんやったら“あ・ん・な”ことさっさと忘れとくんやったわ。」
友綺は涙を浮かべた目でこっちを睨んでから、すぐにフッと悲しそうに笑った。
俺は何も言わなかった。
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