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無題
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生まれた時から運なんて無かった
いつも不幸しかやって来ない
母親は酒と男に溺れ、いつも最後には捨てられる
それだけならまだいいさ
とばっちりは俺に来る
母親がいない時、酒を飲んでいる男に何度も犯された
子供の記憶過ぎてもう思い出したくもない
ようするに母親にたかるハエ共はみんな俺の体目当てだった
それが見つかり母親はヒステリーを起こし俺を殴り男は出て行くの繰り返し
家にいるのが嫌で一人で公園によく行った
知らない人達は俺を見て天使のような子供と言っていた
天使ね・・・天使って何?
そのおかげで俺は心まで黒く染まってしまったのにね
何をやっても楽しくない
金なら体で稼げる
でも住む所は無い
保証人がいないと借りられないしね
だから俺は街で知り合った奴らの家を転々としていた
金さえ渡せば文句は言われない
母親は金が無くなると俺のところにやって来た
俺は面倒だから金を渡した
でもね・・・本当はあんな親でも母親だから渡していたんだ
そんな事なんて気付かないんだろうね
俺は友達に誘われて初めて薬に手を出した
最初は軽い気持ちだった
嫌な気分が紛れるのなら何でもよかったんだ
でもどうして俺はついていないんだろう
昔からだから今更何も言いたくないけど突然部屋に警察がやって来て俺達は逮捕された
家の住人はずっと警察からマークされていたらしい
薬をやっているのか?と言う問いかけにも頷くしかなかった
どうせ調べればわかる事だしね
そうそう、その時に見ていたテレビでは海外で日本人が騙されて大麻を密輸して死刑判決が出たと言っていた
海外では死刑なんだ・・・しかも騙されて荷物を運んだだけなのにね
なのに日本は甘いよね
俺は初犯だったから執行猶予つきで自由になれた
海外では死刑なのに日本では簡単に自由になれる
お国柄なのかも知れないけど、もう少し厳しくてもいいんじゃない?と俺は思ったけどね
だけど、自由になれても遊ぶ友達はもういない
あいつらは実刑をくらってしまった
執行猶予中だったと後から聞いた
その後、俺は仕事も見つからないまま未成年なのに年を誤魔化し売り専で仕事をしていた
そしてまた運に見放された俺
仕事をしていた店は無許可の店だった
俺は店で逮捕されてしまった
執行猶予中での逮捕だった
もう悲しいとか辛いとかそんな感情は無かった
どうにでもなれって感じだった
そして今度は実刑判決
俺はそのまま少年院に護送された
何もわからないまま放り込まれた場所は想像をはるかに超えていた
体を調べられる時、初めての屈辱を味わった
金をもらって裸になる事は平気だったのにね
その後は規律とかなんかいろいろ教え込まれた
そして独房から雑居房へ移動になった
俺は初日の夜、突然口を塞がれて房のやつらに犯された
声を出しても誰も助けてはくれない
そういう場所なんだと俺は気付いた
味方なんていない
だけど身を護るのも面倒臭い
好きにさせておけば少しは居心地がよくなるかも知れない
もうどうでもいい
護るものなんて何もないだから
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