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翔side
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父さんはそう言うと周りにいた人たちと一緒にナイフを持っている人の元へ向かって行った
翔「母さん!母さん!!」
舞「………」
翔「母さん!!」
冬「翔…」
正「翔君…」
翔「うっ……グスッ……母さん…起きてよ…母さん」
「チッ!俺はそこのガキを傷つけろって言われただけなんだよ!」
いきなりナイフを持っていた人が何か叫び出した
慎「誰にそんなこと言われたんだ!俺の子だぞ!絶対にそんなことさせてたまるか!舞があの子を守ったように俺もあの子を守る!」
「うるせぇーー!綺麗事言ってんじゃねー」
そいつはナイフを父さんたちに向かって投げ、懐から拳銃を取り出し、上に向かって1発撃った
周りにいた人たちは子どもを守るようにしていたり、走ってここから去ろうとしていたり、パニック状態になっていた
「動くなよ!動いたやつは撃ち殺すからな」
慎「チッ」
「まぁ、お前は動かなくても撃つけどな!!」
そいつはそう言うと拳銃を俺に向けた
慎「翔!!!」
パンッ!!!!
父さんの声も拳銃を発砲した音も俺にはゆっくりと聞こえた
父さんごめん
母さんを頼むって言われたのに
俺、何も出来ずに死んじゃう…
そう思った時だった
俺の前に父さんが立ち、俺の代わりに撃たれた
血が辺りに飛び散る
翔「とう…さん」
「ハハハハハ!!!w本当にガキを守りやがったw自分の命と引き換えにだけどな!もうこれでガキを守るやつはいねーn」
俺には何も聞こえなかった
俺が唯一聞こえたことそれは、父さんの言葉だけだった
翔「とう…さん!父さん!死なないで!俺を1人にしないでよ!お願い!イヤだよ」
慎「翔…怪我は…ないかい…俺…翔を…置いてい…くって…言うのに……嬉しい…んだよ…なんでか…分かるかい……それは…ね……舞も俺も……かけ…る…を…守れ…た…からだ…よ。…寂しい…思い…を今から…させて…しまうね…ごめんね。…俺も…翔を…愛して…るから……笑顔…でいて………」
翔「父さん?父さん?起きて…父さん。俺1人になるのイヤだよ。怖いよ寂しいよ。ヤダよ父さん父さん……ヒュ…はぁ…はぁ…とう…さん…かあ…さん」
俺の意識はそこで途切れた
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