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翔side
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あの日倒れた次の日に俺は目を覚ました
それから警察が来て、父さんと母さんが殺された時の状況を話してくれた
俺が気を失ってからちょうどその場に居合わせた警察官の人が父さんと母さんを殺したやつを取り押さえてくれたらしい
そのおかげでそいつは捕まっているが、そいつに俺を狙った動機を聞いても「俺は頼まれただけであのガキに会ったのは初めてだ」と言い張ってそのこと以外は口にしないらしい
警「あの日のこと思い出すことは凄く辛いことだと言うのは分かっているんだけど、君のお父さんとお母さんの命を奪った本当の犯人を捕まえたいんだ。だから、協力してくれないかな。ちょっとしたことでもいいから何かおかしな事はなかったかな」
翔「おかしなこと…」
冬「そう言えば、翔に拳銃を向ける前にそいつ頼まれたんだーとかなんとなって叫んでたな」
正「そうだね。誰が頼んだんだろ。翔君は、人に恨まれるような人じゃないのに」
翔「小川だ…」
警「何かあったのかい!おかしなこと」
翔「ちゃんと会話を聞いた訳ではないんですけど、俺たちの同級生に小川 蜜ってやつが居るんです。父さんと母さんを殺したやつが前からふらふら歩いてきてたんです。けど、途中で足を止めて小川と話してました。それまでは父さんも母さんもそいつを警戒してたけど、俺たちの同級生が話している姿を見て警戒を解いたんです。それで俺たちとの距離が10メートルくらいになった時に小川がこっちを指差してきました。その瞬間、そいつら俺目掛けてナイフで刺して来ようとしたり、拳銃を向けてきました」
冬「まじかよ。あいつ…」
警「小川 蜜だね。ありがとう。後は俺たちに任していいよ。絶対に真犯人を捕まえて君に報告するから」
翔「お願いします」
そして、2週間くらい経った
あれから俺は学校に行かなくなった
と言うか、行けなかった
俺はあの日以来トーマの家の客間から出なくなった
それにうまく笑うことができなくなった
トーマと正臣は毎日学校が終わると俺の所に来てくれる。っても、トーマは家に帰ってきてるだけだけどね
俺が小川と知り合ったせいで父さんと母さんは死んだ
俺のせいだ。俺のせいで…
冬「お前は悪くないよ」
翔「ッ…なんで…」
正「翔君は悪くない」
翔「俺のせいで父さんと母さんは死んだよ!俺が小川と知り合ったから!父さんと母さんは…」
冬「それは違うよ。あいつはどんなことをしてでも翔と知り合いになってたはずだ。それにどんなことをしてもお前を手に入れようとしてくる」
翔「それじゃあ…」
冬「その先は言わなくていい。ってか、言うなよ。それにな、お前の隣はずっと俺が居てやるから。んーこれだと上から言ってるみたいだなー。翔の隣にずっと居させてくれよ」
正「僕も!僕たち3人は親友だよ。」
翔「ごめんね…隣で居て欲しい」
冬「おいおい、翔。ごめんは違うだろwそういう時はありがとうって言うもんだ」
翔「うん。そうだね、ありがとう。トーマ、正臣」
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