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せっかく荒太が乗り気になってくれたのだから、ちゃんと用意しとかないとな。
クリスマスプレゼントは前々から考えていたが、やはり指輪にしようかと思う。
重いだろうかとか、ちょっと早いかもしれないとか色々考えはしたが、他にいいものが思いつかないのだからしょうがない。
荒太は身なりに気を使うのが好きらしく、よく指輪もしているから特に目立つことはないだろう。ゴツいのもシンプルなのも付けているけれど、決まってシルバーアクセサリーだから少しは選びやすい。
同じものを自分のも買うつもりだけど、俺は普段指輪なんてしないから少し目立つかもしれないな …まあ、気にしないけど。
所謂ペアリングというやつを買おうとしている乙女のような自分に笑いが漏れる。
どちらの家でしようかと考えていたが、荒太が寒いから家から出たくないと言ったために俺が荒太の家に行くことになった。
家でゆっくりするのを選んだのもそれが理由なのだろうか。
荒太と分かれて講義室に入ると、希子先輩がニヤニヤしながら近寄ってきた。
「…なんですか」
「んふふふ。可愛かったでしょ〜?」
「…まぁ、はい」
「天使が落ちてきたのかと思ったわよ!はぁ〜可愛い…。あ、そうだ見てこれ!」
何かと思えば女装した荒太と希子先輩のツーショットだった。突然撮ったのか、荒太はキョトンとしている。普段は鋭い目つきをしているだけに、可愛さ倍増である。
「いいでしょ、ツーショット!家宝にするわ!」
「…あとで送ってください」
俺とのツーショットはないのに希子先輩とのものがあるのは正直気に入らないが、撮ってないのだからしょうがない。
まあ、隠し撮りはしたけど。せっかく可愛い格好をしているのだから、写真を撮っていないと勿体無いと思ったのだ。
…今度は絶対一緒に撮るし。
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